経営・戦略

2023.09.22 13:00

日本全国に存在する世界No. 1。発掘「勝てる会社・勝てる技術」

Forbes JAPAN編集部

UBUKATA INDUSTRIES / 生方製作所

愛知県名古屋市
Vol.92 2022年4月号掲載

世界シェア70%を誇るエアコン用のモータープロテクターや、国内シェア90%のガスメーター用感震器などのセーフティ・デバイスを手がける生方製作所。2014年には、世界初の高電圧・大電流用の感熱式直流遮断器を開発した。電気自動車の水加熱ヒーターに組み込まれ、万が一、電気系統が壊れたときに電流を遮断し安全性を保つもので、創業家3代目で代表取締役社長の生方眞之介は、次なる世界的な製品になると期待している。

HILLTOP / ヒルトップ

京都府宇治市
Vol.56 2019年3月号掲載

アルミ試作品の切削加工を手がけるヒルトップは、独自の生産管理システムをもとに24時間の無人加工で、新規5日/リピート3日で単品納入できる工場を運営し、月に4000種の試作部品を展開。同システムは、職人技だった加工技術を35年かけてデータ化したもので、新入社員でも1カ月で加工プログラミングを習得できる。代表取締役の山本勇輝は、2021年7月に新会社「ThinkR」を立ち上げ、自社システムの外販も推進している。

METROL / メトロール

東京都立川市
Vol. 81 2021年5月号掲載

産業用FAセンサー専門のメトロールは、ロボットや工作機器が工具や加工物の位置を正確に把握するための「精密位置決めスイッチ」が主力商材。過酷な条件下で300万回使用しても、生じる誤差はわずか1000の1mmと高精度を誇る。「精密機械式」の位置決めスイッチでは世界トップシェア。1999年ごろからネット直販を推進し、現在は売り上げの大半を海外から稼いでいる。

RENIAS / レニアス

広島県三原市
Vol.70 2020年5月号掲載

スマートフォンの筐体やCDやDVD、メガネのレンズなどに採用されているポリカーボネート樹脂(PC)製品。これを窓に適用させたのがレニアスだ。同社は擦り傷がつきにくい独自のコーティング技術を開発し、耐久年数も通常の3倍の15年と長期化に成功。国産の建設機械の窓ではシェア9割以上、ゴルフカートやバスの窓にも同社製品が採用されており、現在は海外展開を加速させている。

INDUSTRIA / インダストリア

埼玉県入間市
Vol.56 2019年3月号掲載

元々は金属加工を行う下請け会社だったが、2代目の高橋一彰が自社製品の開発に舵を切り、液体から金属片などのゴミを取り除くエレメントレスフィルター「FILSTEAR」を展開。「産業廃棄物ゼロ」を謳う同製品は、遠心分離の原理を使い、ランニングコストゼロ、ノーメンテナンスで使い続けられる性能が高く評価され、トヨタ自動車、BMW、ゼネラル・モーターズなどの名だたる企業が採用。世界52カ国以上で利用されている。

YUKI / 由紀精密

神奈川県茅ヶ崎市 
Vol.56 2019年3月号掲載

金属の精密な切削加工を得意とし、3代目の大坪正人が2006年に入社して以来、電気電子業界から航空宇宙や医療関連にビジネスの軸足を転換。社内に研究開発部門を設けて、ただ注文部品を製造するだけでなく、企画から設計、デザイン、開発までを提案できる「研究開発型町工場」へ発展させてきた。17年には、高い技術力をもつものづくり企業をグループ化した持ち株会社「由紀ホールディングス」を設立した。

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年9月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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